2020.4.23
埼玉県熊谷市現場から
今回の現場は屋根の棟板金の交換と、屋根の塗装工事です。
棟板金とは
棟板金とは、「スレート・トタン屋根」の一番高い尖った部分にかぶせてある山の形をした金属板のことを言います。
てっぺんを守る大事な役割ですから、これが屋根に設置されていないとそこから水が入って雨漏りの原因になるなど、家にとっては大変な事態を引き起こしかねません。
棟板金は、地味ながらも大切な役割を担っています。
この棟板金も経年劣化で木下地が腐り「15年~20年」を目安に交換を行う必要があります。
今回は下地の木と板金を交換しました。
板金交換後
この後塗装をしていきますが、交換した板金がガルバリウム鋼板のため
塗料の密着を良くするために足付け作業をします。
足付けとは
足付けとは、塗料の付着力を向上させる為、被塗物の表面に凹凸を付け、塗装の表面積を広げる目的で研磨する事です。
足付け作業には、サンドペーパー、粗目のコンパウンド等を使います。「目粗し」とも言います。
足付け作業
その後、念のために密着力を上げるためのプライマーを塗ります。
使用材料はメグロ化学社製の密着バインダーです。
プライマー塗装中
この後全体を塗装していきます。
以前塗装されている為、今回使用する下塗り塗料はSK化研マイルドシーラーEPOです。
この塗料は弱溶剤型2成分エポキシ塗料です。
マイルドシーラーEPOとは
浸透・固着性が高く、下地の補強効果に優れています。
強溶剤タイプと比較して臭気が低く、環境に優しい設計です。
水分や炭酸ガスの浸入を防ぎ、セメントモルタルやコンクリートなどの中性化を防ぎます。
旧塗膜との密着性に優れています。
下塗り塗装中
新規で塗装する時は強溶剤型の下塗り材を使いますが、一度塗装されている場合は弱溶剤型の下塗り材を使用します。
一度塗装されている物に強溶剤型の塗料を塗ると、リフティング(チンコウ)してしまいます。
リフティングとは
リフティングとは乾燥した塗膜の上に、塗料を塗り重ねた場合、先に塗装した塗膜が軟化して「シワ」ができる状態をいいます。、塗膜欠陥の一つで塗膜の表面が縮み模様(しわ)になること。上塗りの溶剤が下塗りの塗膜を犯した場合に起こる。
原因としては下塗り材の乾燥が不十分であったり、上塗り材の溶解力の強いものを使った場合に起こりやすい。
まずは下塗りを塗ります。
下塗り乾燥後タスペーサーを取り付けます。
タスペーサーとは
タスペーサーとは、屋根の縁切りに使う部材の一種です。小型の部材で、屋根材を持ち上げた状態で固定され、縁切りした状態を維持します。
タスペーサー取り付け
縁切りとは
新築時の屋根を見ると、屋根材が上下に重なっている部分に隙間があると思います。これは通気したり、雨水を排出したりするための工夫です。ところが屋根を塗装改修する時、塗料で重なり部分が塞がってしまうことがあります。すると雨水が屋根材の裏側に溜まりやすくなり、屋根の雨漏りや腐朽の原因となってしまうのです。そこで行われるのが縁切りという作業です。多くの場合は皮スキと呼ばれる道具を屋根材の間に差し込み、塗膜を切断します。縁切りによって水がスムーズに流れる状態を保つことができますが、作業時にはかなり大きな音がしますし、重なり部分に塗っていた塗料は乾きが遅く、再びくっついてしまう恐れもあります。完成した塗装を踏んで汚してしまう可能性もありますし、何よりせっかく塗った塗装を剥がさねばならないというデメリットがあります。
タスペーサーは従来の縁切りをより確実に行うために考案された部材です。先述したように、屋根材のコグチ部分から挿入し、固定します。単純に手で挿入することができ、屋根面を傷つけることがありません。また、作業時間を大幅に短縮できるのもメリットです。通常の縁切りは肉体労働的な施工が必要になりますが、タスペーサーを使う場合は一般住宅の屋根に対して1人の作業員が2〜3時間ほどで施工を完了できます。また、タスペーサー設置後に塗装を仕上げることができるので、足跡が付く心配もありません。
タスペーサーの補助工具としては、エスパッターと呼ばれる物があります。以前に塗装した塗料が屋根材の上下を繋げてしまっていたり、タスペーサーが挿入しづらくなっている場合があります。そのような場合はエスパッターを差し込んで隙間を開け、タスペーサーを挿入します。
この後中塗り、上塗りの順で仕上げていきます
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