2020.5.8
中野区現場から
今回の現場の外壁はモルタル外壁です。
モルタルとは
細粒の骨材を結合材に混ぜてつくったもので,一般には砂とセメントを水で練ったセメントモルタルを言います。セメントはポルトランド,高炉,シリカ,白色ポルトランドの各セメントが普通で,砂は川砂,色砂,軽砂が使用されます。調合は容積比でセメント1に対し砂2~3。普通モルタルのほか,保温,保冷,吸音にすぐれた蛭 (ひる) 石モルタルをはじめ,パーライトモルタル,人造石用モルタル,また防食層としての耐食モルタルなどがあります。防火木造の外壁仕上げ,浴室,台所,土間などの床,腰壁の仕上げ,コンクリート屋根の防水仕上げ,組積式構造の目地材料に用いられるほか,モルタル板,モルタル煉瓦,セメント瓦などの成形原料としても用いられます。
モルタル外壁の難点はヒビ割れが発生しやすいことです。
今回の現場の外壁はひび割れが多く、雨漏りが多数発生しています。
まずはひび割れの処理から行います。
処理の方法はひび割れ部分をVカットしてシーリングをします。
Vカットとは
- 外壁のモルタルなどにひび割れが出た場合に、ひび割れの状態によってはすぐに補修材を充填することもありますが、Vカットの場合は専用の機器によって、クラックに沿ってV字型に溝を掘ります。これによって補修材が接着する面積が広くなることにより、充填材の定着がより確実になります。
- Vカットの効果は施工がしやすくなるだけではありません。例えば1mm幅のひび割れに充填材を注入したとします。そのひび割れがまた広がって2mmになった場合のことを考えると、1mm幅の充填材は左右から引っ張られますので、ひび割れに追従できるかどうかわかりません。追従できなければ、またひび割れが生じてしまいます。しかし、10mm程度の幅でVカットを行って充填しておいた場合は、例え1mmのひび割れが2mmに広がったとしても、充填材10mmの幅に比べて広がり幅はわずかですから、充填材は十分に追従することができるのです。
- ヘアークラックといわれる微細なひび割れですが、モルタル外壁の場合はこの微細なひび割れからでも雨漏りすることが有ります。
- Vカットしてみると
- 外壁奥深くまでひび割れが到達しています(ヒビが貫通しています)
- このような微細なひび割れでも雨漏りになることが有ります。
- シーリング材を充填します。
- 全てのクラックをVカットしてシーリング材を充填していきます。
- この作業が完了してから塗装の工程に入ります。
- (ヘアークラックは気にしなくて大丈夫ですよ)と言う業者さんには気おつけましょう。
- モルタル外壁の場合はこのようにクラックが奥深くにまで達している場合があるからです。
- 鉄筋コンクリート造りの外壁でのヘアークラックはそれほど気にしなくてもいいのですが、、、
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