2021.1.5
中塗りと上塗りで色を変えて塗装するのは手抜きか?
インターネットで(中塗りと上塗りで色を変えて塗る業者は手抜きです)というページを見たけど本当ですか?
というお問い合わせがあり、そのページを見ましたのでご説明いたします。
内容は以下の通りです。一つずつお答えします。
①
色変えをすることで、中塗りと上塗りの付着が悪くなることがあり、耐久性が悪くなります。また、色変えのために中塗りに使う塗料に顔料を混ぜて色を作ったりすると、塗料が持つ本来の性能が落ちるので、耐久性が悪くなります。
答
殆どの塗料は、赤、黄、黒、青、白色の原色が有ります。それを調合して中塗り色を作るので、塗料メーカーさんから出荷される塗料と品質、性能は変わりません。ただし顔料(着色専用の塗料というものがあり、それ単体では塗装できません)を使用して作られた塗料は、若干耐久性は落ちます。当社では顔料による調合は行っておりません。
クリーンマイルドシリコンの白と黒
クリーンマイルドシリコンの赤と黄
これはクリーンマイルドシリコンという塗料ですが、このようにほとんどの塗料で赤、黄、黒、青、白色の原色が有ります。
②
チョーキング現象などの劣化が始まってくると、表面の塗料が落ちて中の色が出てくることがあります。
同じ色で塗装していれば、中の色が出てきても目立つことはありませんが、色変えしているとムラになってしまいます。
答
厳密に言うと上塗りがチョーキングして無くなれば、中塗りの色が出てきます。しかし、色を変えるといっても上塗りの色よりワントーン薄く(色により濃くする場合もあります)する程度なのでムラが目立つということはございません。
それよりも上塗りがチョーキングして無なり、中塗りの色が出てくるということは相当な年月が経過して、塗り替え時期のタイミングがとっくに過ぎているということです。ムラを気にする前に耐久性を気にされたほうが良いと思います。(気にするほどのムラにはならないと思いますが)
③
通常中塗りと上塗りは同じものを塗装するためロスが少ないですが、中塗りと上塗りを別の色にする場合、それぞれ色を注文する必要があるので、材料代+廃棄代が別途必要になります。
例えば中塗り上塗りと同じ色で2回塗るのに材料5缶必要するとします。中塗り上塗り単純に2.5缶づつです。
答
当社では中塗りは、上塗り塗料に白色を調合して少し薄い色(少し濃くする場合は黒などを調合します)を作り、それを中塗り塗料とします。上塗り色1キロに対して白色を100グラム混ぜるといった感じです。通常塗料は小分けして使用しますので、その都度調合して作ります。なので色を変えても変えなくても塗料のロスは殆ど変わりません。
などといった(耐久性が落ちる)(剥がれやすくなる)(余計なコストがかかる)(美観が悪くなる)という内容でした。
このようなことは御座いません。
私は経営者であり職人でもあります。
今まで数多くの職人さんの仕事を見てきて、多い塗装の仕方を説明します。
通常は中塗り、上塗りは同じ色の塗料で塗装します。
中塗りは時間をかけ丁寧に塗装し、上塗りはサッと塗ります。
分かりやすく言うと、中塗りは1日かけて塗装し使用した塗料は2缶だとします。
でも上塗りは半日で塗り終わり,使用した塗料は1缶。
このような仕事をする業者さんがかなり多いです。
(色を変えて塗装する業者は危険です)と言う業者は、今説明したような粗悪な塗装をする可能性がかなり高いので気をつけてください。
#埼玉県で塗装工事を検討されている方は
埼玉県比企郡川島町中山1130-8
株式会社鯉渕塗装工業
お見積り、相談質問は無料ですので
フリーダイヤル0120-988-634
mail koibuchitosou@ybb.ne.jp
までお気軽にご連絡ください。