2022.12.14
屋根塗装は足場なしでもできる?足場なしは違法になるのかについてご紹介!
屋根塗装を行う際に、見積もりを見たら足場代が想像以上に高額で驚いた方も多いでしょう。
足場代は塗装工事にかかる費用の中で特に高額ですが、足場は仮工事で最終的に残らないものなので、何だか勿体無いと思う方も多いはずです。
そこで今回は、足場なしで屋根塗装ができないのかどうかについてご紹介します。
□足場なしの屋根塗装は違法?
そもそも足場なしで屋根塗装はできるのでしょうか。
屋根塗装の費用は高額なので、少しでも安くできるなら足場を省きたいという方も多いでしょう。
そこでここでは、足場なしの屋根塗装は違法なのかについてご紹介します。
結論から申し上げると、屋根塗装に足場は必要です。
屋根塗装を足場なしで行った場合、厚生労働省による労働安全衛生規則に抵触する恐れがあります。
労働安全衛生規則の518条には、以下のような記載があります。
事業者は高さ2メートル以上の箇所で作業を行う場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれがあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。
事業者とは労働者を雇用している雇用主のことです。
この規則では、現場の作業員の安全のために、さまざまな規定が記載されています。
規定を読まずとも、足場なしで工事をすることは危険であることは容易にイメージできるでしょう。
屋根は6〜8メートルの高さになるため、2メートル以上の箇所ですし、安全性を考えても、必ず足場が必要です。
では、足場なしで屋根塗装ができるケースはないのでしょうか。
足場なしで塗装ができるのは、陸屋根、もしくは屋上です。
これらの塗装は墜落するおそれがないため、足場を設置する必要がないのです。
陸屋根とは、勾配のない水平な屋根のことを指し、陸屋根は墜落の危険がないため、先ほどご紹介した労働安全衛生規則の記載は該当しません。
つまり、勾配のある屋根を塗装する場合は足場が必要で、勾配のない陸屋根の場合は足場が不要です。
□屋根塗装の際に足場が必要な理由について
先ほどご紹介した通り、安全確保のために労働安全衛生規則で規定があるため、足場が必要です。
それ以外にも足場が必要な理由が2つあるため、ここではその2つの理由についてご紹介します。
1つ目は、近隣に水や塗料が飛散するためです。
高圧洗浄の際に水飛沫が飛んだりハケやローラーの手作業で塗料が飛んだりするため、足場なしは近隣とのトラブルの原因になります。
足場の周りに張り巡らすメッシュコートは、これらの飛散防止になるため、足場を設置することをおすすめします。
2つ目は、仕上がりが悪くなってしまうためです。
足場なしで作業すると、高価な塗料を使っても仕上がりが悪くなってしまいます。
仕上がりが悪いと、すぐに塗装し直す必要があり、費用がかさんでしまいます。
何度も塗装し直すとなると面倒なので、足場を組み立てて完璧な作業ができるようにしましょう。
□足場ありの屋根塗装におけるポイントについて
最後に、足場ありの屋根塗装におけるポイントについてご紹介します。
1つ目は、防犯対策を行うことです。
足場を組み立てると、防犯上の問題が出てくるのではないかと心配する方も多いでしょう。
しかし、防犯面を強化すればほとんど問題はありませんので、足場を組んだ後にできる簡単な防犯対策を行いましょう。
まずは、カーテンや雨戸を活用しましょう。
これは最も簡単な方法で、特に職人さんの目線が気になる場合は、カーテンを利用すると視線をシャットアウトできます。
さらに、雨戸を閉めてしまうと、職人さんの動く影も気にならずに済むでしょう。
次に、窓の施錠を行いましょう。
基本的な対策ですが、窓のロックは欠かさないようにしましょう。
心配であれば、工事を機会に二重ロックにしたり、窓を開けることで発動するセンサーや防犯カメラを設置したりするなど検討してみてはいかがでしょうか。
2つ目は、外壁塗装と一緒に依頼することです。
屋根塗装を足場ありで行うと費用がかさむので、足場ありで屋根塗装を行うのは気が進まないという方も多いでしょう。
そこでおすすめなのは、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことです。
外壁塗装と同時に屋根塗装を行うと、足場を組み立てる費用は1回分で済みますが、別々に行うと2回分の足場費用がかかります。
また、別々で工事をする場合と、同時に工事をする場合で、1回分の足場代の差が生じるだけではなく、塗料の臭いに耐える期間も異なります。
別々に行えば2回塗料の臭いに耐える必要が出てきますが、同時に行えば1回塗料の臭いに耐えるだけで済みます。
□まとめ
今回は、足場なしで屋根塗装ができるかどうかについてご紹介しました。
足場は安全性に加え、近隣トラブルを防止や工事の質を高めるために必要です。
当社は、塗り残し、手抜き工事を防ぐため、下塗り中塗り上塗り全ての工程で色を変えて塗装し、工程毎の写真をお客様に提出しておりますので、お気軽にお問合せください。