2023.4.4
FRP防水とは?
FRP防水とは、Fiber Reinforced Polymer(繊維強化プラスチック)の素材を使用した防水方法です。
FRPはプラスチックとガラス繊維の複合素材で、非常に強度が高く、薄いものでも非常に耐久性があるため、建築や船舶などの分野で使用されています。FRP防水は、この素材を使用して、建物の屋根や壁、または水槽やプールなどに防水層を作ります。
FRP防水は、従来の防水方法に比べて、以下のようなメリットがあります。
1. 軽量化:FRPの密度は軽く、防水層を作るための重要な要素である構造体の負担を減らすことができます。
2. 耐久性:FRP素材は耐久性が非常に高く、劣化や変形などの問題が起こりにくいため、長期間にわたって防水効果を維持することができます。
3. 施工性:FRPは造形の自由度が高く、複雑な形状にも対応できるため、施工が容易に行えます。
4. 環境にやさしい:FRPは環境に優しく、リサイクルが可能であり、廃棄物を最小限に抑えることができます。また、塗料や化学薬品等を使用しないため、人体にも優しいと言えます。
一方、FRP防水には以下のようなデメリットもあります。
1. コストの高さ:フランスポリマーによるある程度高価な材料を使う上、施工方法が専門的かつ複雑なものであるため、施工費用が高くなることがあります。
2. 非常に高温の場所では使用できない:FRPは高温で変形するため、建物の屋根面の防水や太陽光発電用パネルの支持構造体等、高温の環境で使用する場合は、スチールなどの素材が適していると言えます。
以上のように、FRP防水は強さや軽さ、耐久性の高さ、施工性の良さや環境に優しさなど、多くのメリットがあります。しかし、専門的な施工が必要である上、コストが高いといったデメリットもあります。建物や水槽など、防水が必要となる場合には、使用する素材やメリット・デメリットを考慮して適切なものを選択することが大切です。