マスチック工法とは
外壁塗装の工法の1つで、マスチック工法というものがあります。ここでは、マスチック工法について具体的に解説するので、参考にしてみて下さい。
マスチック塗材ローラ工法は建物の内外壁を多孔質のハンドローラにより1段塗りで厚膜に仕上げ る長期耐久性に優れた省力化ローラ工法であり、
その工法の新規性により工法特許を取得し、マス チックの組合員により責任施工を実施しております。 ローラにより施工するため吹付工法のように材料の飛散公害がなく、
人の居住空間である団地の改 修工事等に適しており、日本住宅公団(現、都市再生機構:UR)等の集合住宅の施工に盛んに使 用されております。
マスチック工法で使用する道具
マスチック工法では、専用のマスチックローラーを使って塗装していきます。マスチックローラーには大小様々な穴が設けられており、大量に塗料を保持できます。
この特長により、塗料を厚く塗ることができるというわけです。また、マスチック工法では、厚塗りを実現するため粘度の高い塗料を使用します。
マスチック工法の特徴
マスチック工法は、ローラーで厚膜を形成する塗装方法です。一度塗りで厚膜を形成することにより、通常の塗装とは異なるメリットが生まれます。
マスチック工法のメリット
ひび割れに強い
マスチック工法の特徴として、ヒビ割れの多い建物に塗装を行なうのが一般的です。ヒビ割れが起きそうになっている外壁の動きに応じて動く性質を持っており、
耐久性が高いのがメリットになります。
また外壁は、太陽光の熱や湿気などで伸縮したり、強風や地震で揺れたりして絶えず動いているのが特徴です。通常の塗料であれば、
塗膜が動くことでヒビ割れが発生してしまいますが、マスチック工法の場合は、厚膜の為、塗膜が伸び縮みすることから、ヒビ割れが起きにくい事がメリットになります。
防水性が高くなる
マスチック工法は厚膜になる為、ひび割れも起きにくくなることから防水性も高くなります。
マスチック工法のデメリット
価格が割高になる
手間と時間がかかることから、高額な工事になることが予想されます。また、厚膜になる為塗料もたくさん必要になります。
どれくらいの費用感になるか、外壁塗装を実施する規模や塗料の内容にもよるので、塗装業者に見積もりを出してもう事が先決です。
高い技術が求められるので業者選びが難しい
マスチック工法は通常の塗装工法よりも高い技術が必要な為業者選びを慎重にする必要が有ります。
マスチック工法はゆず肌に仕上がり、また厚みを持たせて塗装するので、均一な厚みに塗布する技術を要します。
均一に塗布しないとマスチックの仕上がりの特徴であるゆず肌の柄の見え方が変わって、ムラに見えたりします。
また厚みに違いがあると塗膜の耐久性にも影響しますので、マスチックを得意とした業者を選ばれると良いでしょう。