2023.10.2
外壁のシリコン系コーキング材の使用用途とは?
コーキング工事という名前自体は聞いたことがあっても、そもそもコーキングがどのような物なのかがよくわからない方もいらっしゃるかと思います。
今回はコーキングとはどのようなものなのか、なんのために使用されているのかなど、コーキングの基本をご紹介します。
□外壁のコーキングとはどんなもの?
外壁に使われるコーキングとは、ゴムのような素材でできた充填材のことを指します。
そんなコーキング材を用いて、外壁材の間にできる隙間を埋める工事のことをコーキング工事といいます。
さらに、コーキングは外壁だけでなく、浴槽やキッチンなどの水回りでも施工される汎用性の高い素材です。
基本的なコーキングの目的は以下の2つです。
・水の侵入を防ぐ
・外壁の負担を軽減する
外壁をコーキングする目的の1つが、隙間を埋めて内部に水が入るのを防ぐことです。
複数のパーツを貼り付けて仕上げるサイディングやタイルなどの外壁では特に、どうしても貼り付けたパーツ同士の間に隙間が生まれてしまいます。
わずかな隙間から雨水が侵入してしまうのを防ぐために、コーキングを行う必要があるのです。
また、外壁材にかかる負担や衝撃の吸収などの効果も期待されています。
地震や強風による揺れや気温の変化による外壁材の伸縮などの影響を軽減してくれるため、長期的な使用が可能になるのです。
一般的な外壁コーキングの寿命は5~10年ほどとされています。
コーキングの上に外壁塗装を行っている場合には少し寿命が伸びますが、劣化が早く進行するケースもあるため現状のコーキングの状況を確認しながら補修を検討するのが大切です。
□シリコン系コーキング材の用途とは?
ここまで、主に外壁材に対して用いられるコーキングについてご紹介しましたが、先ほども述べた通り屋内で使用されるケースも存在します。
特に屋内で用いられることが多いのがシリコン系コーキング材です。
シリコンコーキング自体の耐水性能・耐熱性能が高く、弾力性もあるため、特に浴室への施工に適しているといえます。
ホームセンターで手軽に購入でき、DIYによる施工も可能なため、水回りへのコーキングには最適な素材だといえます。
一方で、シリコン系コーキングには上から塗装できないというデメリットが存在します。
そのため、外壁や屋根の塗装を行いたい場合にはシリコン系コーキングは使用できないことを覚えておきましょう。
□まとめ
今回は、外壁のコーキングとはそもそもどんなものなのか、またシリコン系コーキングにはどのような用途があるのかについてご紹介しました。
コーキングは、建物の内外を問わず、ずれや損傷、水漏れを防ぐために非常に重要なため、確実に行うことをおすすめします。