2024.4.9

30年美しさを保つ外壁選びとは？メンテナンス負担を減らすポイントを解説！

住まいは人生において大きな投資の一つです。
そのため、美観と機能性を長期間保ちつつ、メンテナンスの手間やコストを最小限に抑えたいと考えるのは自然なこと。

そして、このバランスは実用主義者にとって考慮したいポイントですよね。
そこで本記事では、「30年のメンテナンスフリーの外壁」と称される素材の真実に迫り、実際にメンテナンス負担を軽減できる素材選択のヒントをご提供します。

□30年メンテナンスフリー外壁の真実

新築やリフォームを計画する際、メンテナンスフリーの素材を求める声は多く聞かれます。
しかしながら「メンテナンスフリー外壁」という完璧なものは存在しません。
すべての外壁素材は、時間の経過と共に雨風や紫外線の影響を受け、一定のメンテナンスが不可避です。

ハウスメーカーや工務店が宣伝するメンテナンスフリーの言葉には、「メンテナンスが少ない」「耐久性に優れている」「特定の期間、手入れ不要」といった意味が込められています。

しかし、建材同士の接合部分の劣化など、完全なメンテナンスフリーは実現困難であり、何らかの形でのメンテナンスは必要となります。
それでも、一般的な素材と比較してメンテナンスの回数やコストを抑えられる外壁は存在します。

外壁素材には窯業系、金属系、樹脂系、木質系の4つの主要な種類があります。
それぞれに耐震性、耐火性、防音性、断熱性など独自の特性があり、住宅の外壁に広く用いられています。
ここでは、メンテナンスフリーに近いとされるこれらの素材の特徴をご紹介します。

1:窯業系サイディング

窯業系サイディングは、耐震性や耐火性に優れ、デザインの多様性も魅力の一つです。
タイル調やレンガ調など、さまざまな外観を実現できるため、住宅の表情を豊かにします。

2:金属系サイディング

金属系サイディングは、その強度と断熱性で知られています。
耐用年数が長く、ひび割れや破損のリスクが低いため、メンテナンスの頻度を減らせます。
また、シンプルでモダンなデザインが多く、スタイリッシュな印象を与えます。

3:樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、耐塩害性や耐凍害性に優れており、軽量であるため主に重ね張りに適しています。
色落ちや変色の心配が少なく、日本の多様な気候条件に適応しやすい素材です。

4:木質系サイディング

木質系サイディングは、断熱性に優れ、自然な質感が魅力です。
省エネ効果が期待できるだけでなく、天然素材特有の温かみと味わいが、住宅に独特の雰囲気をもたらします。

「メンテナンスフリー外壁」という概念は、あくまで理想に近いものであり、実際にはすべての外壁素材がある程度のメンテナンスを要します。

しかし、素材選びによって、その手間やコストを大幅に軽減することは可能です。
窯業系、金属系、樹脂系、木質系といった素材の特性を理解し、自宅の状況や好みに合わせて選択することで、長期にわたる美観と機能性の維持を実現できますよ。